富ひらめ養殖場(あめご・あまご)に行ってきました。
朝から富ひらめ養殖場を訪問してきました。
〒708-0701 岡山県苫田郡鏡野町富西谷363−2(グーグルマップより)
岡山県北の鏡野町は美作三湯のひとつ奥津温泉で知られたところです。
美作二号林道沿いに森林公園があったりと、自然豊かで、
山からは渓流が生まれ流れ下ってきます。
ひらめは岡山の地方名で、一般的にはアマゴとかアメゴと呼ばれているサツキマスの河川残留型の魚です。
渓流の女王と呼ばれ、透き通った水でないと生きられません。
富ひらめ養殖場は、白賀川の清水を取り込んだ池でひらめを育てています。
自家採卵から一貫した完全養殖です。
養殖場にはたくさんの池が有って、
上の池から下の池へ絶えず新鮮な水を流しています。
お互いに仕事の説明をして、
お昼過ぎに魚の様子を見に行くと仰るので、池の魚を見せて頂きました。
高知県のカネタ養鮎の田渕さまが
と書かれていたので、
池の右からザアーと左へ、
しばらくすると左からザアーと右へ泳ぐのを見ていると、
田渕さまの言葉がやっとわかった気がしました。
池の管理をしているIさんは今年で7年目。
昔ここの世話をしてこられた女性が引退され、
新しい人が入ったりもするのですが、生き物を育てる仕事は実質毎日が仕事なので、なかなか定着しない。
台風の夜など、流れてきた枯れ葉が水の流れを堰き止めただけで全滅するので、根気が無いと続かないと仰ってました。
朝元気だった魚が、午後に全滅というのも有ると、一次産業の厳しさを教えてもらいました。
「うちの魚は良い餌を与えて大切に育てているから、パーマークがとても綺麗なので、ぜひ見て欲しい」
池の水を減らして、網で掬って見せてくださいました。
池を泳いでいるときは分かりませんでしたが、手に取って見せて頂くと、ほんとうに立派で、模様が美しい魚体でした。
口をパクパクさせて可愛らしくもあり、
とても美味しそうにも感じられ、
複雑です。
急ぎ写真に撮り終わったら、すぐに池に戻してもらって良かったね。
お別れしてからは、道の駅のバイキングでひらめの甘露煮を頂きました。
今年は売り先が決まっているようなので、来年以降の話になりそうですが、取り扱いが決まったら嬉しいです。